2007年3月15日(木)
ユーログラム改め、『ユーロイデオグラム』
前回の更新からまたまた半年、ピュリスの誕生日もセリオさんの誕生日もほっぽって、長期間放置してしまいました。当コーナーは名目上は「日記」であって、年鑑とかではないつもりなのですが…。
実は、ピュリスの誕生日の昨年11月中旬ごろに更新しようという考えはありました。しかし、『GUNS BAR ROSES』のキャプテンことシャア・アズナブルが新店『GUNS BAR AXIS』をクリスマスまでに開店するべく準備していたため、私もROSESやAXISに赴く頻度がまたまた高まり、サイト更新がうやむやになってしまったのです。AXIS開店後も、新パソコンの購入・設置や、店内掲示用カードの作成などに駆り出され、まとまった時間がなかなか取れません。
(私はグレゴリオ暦の切り替わりには特段興味がないのですが)年明けごろに更新しようとも考えていました。しかし、年末から急に虫歯が痛みはじめ、サイト更新の意欲が減衰してしまいました。歯科医が開くまで生きていられるかと思うほどの痛みを鎮痛剤で何とか抑えながら正月を過ごしていたのですが、1月5日から約1ヶ月間治療を続けた結果、2年前に欠けた左下第一大臼歯も含めて全ての虫歯が完治しました。よかったよかった。という経緯により、サイト更新ができなかったのです。
セリオさんの誕生日の2月中旬ごろは、虫歯治療の終了直後で、しかもAXISに連続して赴くことになりましたので、どうせここまで来たのなら当サイトの大記念日である3月15日には確実に更新できるように準備しようということで、この時期のサイト更新は断念しました。今後も「私にしかできない仕事」が山積することが予想され、サイト更新のための時間が取れるかどうかは不透明ですので、この機会に表明したいことはなるべく表明しておきたいと思います。
(この間、何もしなかったわけではありません。思うところあって右欄にあった各コーナーをトップページから撤去し、プレオープンサイトから現在までの記事を閲覧できるようにしました。詳しくは、左欄の「個人的活動記録」のリンクからご覧ください)
さて、表題の件について解説したいと思います。
インド・ヨーロッパ系の各言語を共通して書き表せる人工文字体系を構築中であると、当コーナーで何度か申し上げてきました。その文字体系の名称を「欧州表意文字(European ideogram)」といい、略称を「ユーログラム(Eurogram)」としていましたが、今後はその略称を「ユーロイデオグラム(Euroideogram)」とするということです。
実際の使用者と想定される(現実の使用を想定しているわけではありませんが)欧米人にアピールするために、英語版サイトのためのドメインを取得する下調べをしていたところ、"Eurogram"という単語がネット上で高頻度で使用されていました。実は、"Eurogram"というのはヨーロッパにおいて勢力の強いレンタルビデオ店のブランド名らしく、該当ページはアダルトの馨りが漂う物でした。それはやはり不都合であろうということで、「ユーロイデオグラム」に改称したのです。
ということで、ドメインは「ユーロイデオグラム」の名で取得しました(同時に国際点字のための「ワールドブレイル(Worldbraille)」も取得しました)。発表するにはまだまだ準備が必要ですが、(お約束はできませんが)早く発表できたらいいなと考えています。
現在ユーロイデオグラムは、数え上げてみたところ、893字の字形を定義するに至っています。昨年9月からは250字ほど増加していますが、12月からはその増加がストップしているのです。
昨年11月、難波の書店で『英語語源辞典(縮刷版)』(研究社)なる書物を発見しました。それは、ユーロイデオグラム構築のために欧米の外国語のサイトから細々と取り込んできた印欧語の語源の知識を全部日本語で(しかも非電源で)参照できる辞典でした。これはぜひ手に入れなければと考えましたが、その日難波を訪れたのは『涼宮ハルヒの憂鬱』のDVDその他を購入するためで、金銭的に厳しかったので断念、12月に再度難波を訪れて入手しました。
この『英語語源辞典』、情報量が多くて非常に有用なのですが、有用すぎてどこから手を付けてよいのかわからなくなってしまいました。この辞典の記述に従うと新たに数百字の字形を定義できるのはもちろんですが、その他にも、字形を変更すべき物や字義を変更すべき物、語源が同じとして複数の字種を1種に統合すべき物や語源が異なるとして1種の字種を複数に分割すべき物、果てはこれらの事態が衝突して玉突き的に字形と字義との対応を振り替えなければならない物まで現れて、混乱しきっているのです。
とりあえず、この辞典の巻末付録の「印欧語根表」全28ページをテキストファイルに書き写して、字種の追加・変更を検討することにしました。現在は、すでに字形を定義した単語を含む項目は全部入力し、残りの項目を入力しながら、追加・変更の試案を書き留めているところです。この辞典を購入したら最初の変更では字種が5割増しになるだろうと考えていましたが、現在の目測では3倍程度に膨れ上がることも予想されます。JIS第1水準レベルです。
こういう作業と平行して、別のプロジェクトの立ち上げを検討しています。作成した人工言語とか人工文字とかを普及させる有効な手段のひとつとして、その言語なり文字なりが使用されている世界を舞台とする小説など、何らかの作品を作るということがあると思います。私もちょっとインスピレーションがありましたので、書いてみようと考えています。旅行記風の作品になる予定です。
ということで、ネットでいろいろと調査をしていたら、別名「時間泥棒」こと、フリー百科事典サイト『Wikipedia』に捕まってしまいました。世界中の各言語についての情報や私が若干不得意とする社会科系の知識に加え、多言語辞典としてユーロイデオグラムの少数言語への適用にも活用できそうな『Wikipedia』ではありますが、興味関心の焦点が他の分野へとずるずると横滑りしていってしまい、ますます時間を食っていきそうです。次の更新はまた半年後なのでしょうか。
こうなったら、一度長大な原稿を準備しておいて、少しずつ分割して連載することによって、頻繁に更新しているように装う作戦も考慮して見る必要がありそうです。私もユーロイデオグラム構築の過程において、いえ、ユーロイデオグラム構想の以前からも、言語と社会の関係について思うところがあり、考えさせられることも多くありました。次回以降の更新で、タイトルに数字やサブタイトルが付いていたり、「続・〜」などというタイトルが出現していたりしたら、まあそういうことだと思ってください。
それでは、今回はそういうことで。
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